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Roland VR-120HD導入レポート|少しオーバースペック。88万!でも、その“余裕”に助けられる。

発売日に予約して買ったのは、高校生のときに買った菅野美穂さんの写真集以来でした笑

と、まあ冗談はさておき。
配信で頭を悩ませるのが「どのスイッチャーを選ぶか問題」

小〜中規模イベントであれば、もっとコンパクトな機材でも成立します。
実際、最近は価格も性能も優秀な機材が増えていて、「これで十分」という選択肢もかなり多くなりました。

そんな中で、2023年に導入したのが、Rolandの「VR-120HD」。

正直に言えば、当社のこれまでの案件規模だけを見ると、少しオーバースペック気味かもしれません。

ただ、実際に現場へ投入して感じたのは、
“余裕がある機材”は、単純なスペック以上の安心感につながるということでした。

ギリ「足りる」ではなく、「困らない」

配信現場は、毎回条件が違い、事件がも起こります。

・カメラ台数
・スクリーン出しの有無
・Zoom接続
・配信プラットフォーム
・録画対応
・音声ライン数

案件ごとに必要な構成が変わるため、
“ギリギリ成立する機材”だと、毎回どこかで無理が出ます。

そして、クライアントさんは、往々にして”言えばやってくれる”と思っていること。
もちろん信頼感は、嬉しいのですが。。

VR-120HDについて言えば、

・入力数に余裕がある※特にSDI6本は心強い!
・音声処理もある程度完結できる ※BGMが意外と使える
・SDI/HDMI混在に対応しやすい ※AUXが3系統になったアップデートはもはや神!

など、現場で気づくあったらいいと思う機能がだいたい入っています。

現場で冷や汗をかくのは、
“対応できない”こと。

その点、余白のある機材は、トラブル回避にもつながりますよね。

オペレーション負荷が下がる

実際に使って感じたのは、
「機材に余裕があると、オペレーターにも余裕が生まれる」という点。

例えば、

・急な映像追加(preview で確認しながら)
・登壇者PC変更(面倒だからPC追加で!)
・配信先変更(配信出力も2系統あるんで・・・。)
・マスターも録画しといてー。

など、イベント現場では珍しくありません。

入力やルーティングに余裕があるだけで、
「どう逃がすか」を考えやすくなります。

結果として、

・現場判断が早くなる(”できます”の即答)
・ミスを減らせる
・精神的負荷が下がる(これが一番でかい!)

という効果がかなり大きいと感じました。

“長く使える”という視点

機材選定は、どうしても「今の案件」に寄りがちです。

ただ、配信案件は年々複雑化しています。

以前はカメラ2台+YouTube配信だけだったものが、

・ハイブリッド開催
・PinP対応
・複数配信先
・収録対応
・会場送出
・遠隔登壇

など、要求が増えていくケースも少なくありません。

そう考えると、
「今ちょうどいい機材」より、
“数年先まで対応できる余力”を持った機材の方が、結果的に安定運用しやすい印象があります。

VR-120HDは、まさにそのタイプの機材でした。

もちろん、万能ではない。そして、高い

税込みで88万で購入したんんですが、ケース、iPadを考えると100万コースの出費ですね。
まあ、長く付き合っていこうと思ってるのと、頑張って営業して案件獲得すれば1年くらいで元は取れますww

一方で、使っていく中で見えてきたこともあります。

ひとつ感じたのは、
これまでの話と逆行するのですが、すべてをオールインワンにすることで機材に負荷がかかるのか気になってきました。
例えば、「録画」と「配信」を1台に集約しすぎない方が良い場面もある、という点。

このあたりは、実際の運用を通してかなり見えてきた部分なので、
次回(いつになるかはわかりませんが笑)の記事で詳しくまとめたいと思います。

文/斉藤 大輔